病は気から、という言葉があります。実際、私はこの言葉は本当のことを言っていると思います。本当はそこまで疲れていないのに、疲れた、という言葉が口癖の人は、何となくいつも疲れたような顔をしています。私の周りにもそういうタイプの人がいますが、驚くほどよく体調を崩しています。風邪をよくひいたり、身体がつらいのかだるいのか、とにかく不調を訴えることも多いです。こういうタイプの人は、メンタル面でのケアが多少なりとも必要なのではないかと思っています。
例えば、看護師さんの仕事は、病気やけがをした人の看護をする仕事ですが、傷の具合や身体の状態を見ればいいだけではないと思います。病気やけが人が治すための手伝いをするわけですが、それにはコミュニケーション能力はとても大切な要素だと思います。病は気から、なのです。死期が迫っている患者さんも中にはいます。ですが、そんな患者さんでも心が落ち着く、癒される言葉かけ、話の内容ができなくてはいけないと思います。中には家族のバックアップが受けれない患者さんもいます。気持ちから悪い空気を生まないように、安心感を与えてあげることが必要だと思います。勤めて年数が経った看護師さんは、話をすることにも慣れていろんな言葉が出るようになっていると思います。そういった面では、改めて看護師さんたちの医療的な技術だけでなく、精神面での看護スキルはすごいと思います。適度な距離感で相手の心を癒し、コミュニケーションを図るのはなかなか難しいのではないでしょうか。